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糖尿病で血糖値が高い人は扁桃炎のリスクも高くなる?

現在、日本では予備群も含めると5人に1人が2型糖尿病だと言われています。
糖尿病には免疫の異常が原因で起きる1型と生活習慣の乱れなどが原因で起きる2型がありますが、およそ90%は2型です。
糖尿病になると、神経障害や目の障害や腎臓障害などの3大合併症が恐ろしいとよく言われます。
しかしそれだけではなく、糖尿病は万病の元なのです。
近年では糖尿病は認知症やガンや脳卒中の発症リスクも高めることが判っています。
そしてこれは以前から分かっていたことですが意外と知られていないのが、糖尿病になると感染症にかかりやすくなります。
糖尿病になると免疫機能が低下したり血流供給が悪くなったりしますし、神経障害によって感染防御能力が低下するためです。

呼吸器感染症の肺炎や尿路感染症の腎盂炎や膀胱炎、口腔内感染症の歯周病などのリスクも高くなるのです。
そして扁桃炎のリスクも当然高くなります。

糖尿病と聞くと、「血糖値が上昇する病気ですよね」ということは答えられても、それ以上のことは知らない人が多いようですが、こういったリスクもあるので血糖値をしっかりとコントロールできるように生活習慣を見直して改善することが重要です。
2016年の糖尿病の診療ガイドラインによると、糖尿病の診断基準は空腹時の血糖値の数値が126以上、ヘモグロビンA1c(HbA1c)の数値が6.5以上となっています。
ヘモグロビンA1c(ヘモグロビンエーワンシーと読みます)というのは、約2か月前後の血糖値の平均です。
検査の前だけ節制したところで2か月分の平均値を表すので、この検査では誤魔化すのは難しいと言えます。

これらの数値が上昇するということは、感染症のリスクも上昇するということになります。
扁桃炎にも注意が必要です。
特に若い人は要注意です。
なぜなら、扁桃は年齢を重ねるにしたがって萎縮して小さくなります。
したがって、扁桃炎は子供や若い人に多い疾患です。

お年寄りは扁桃炎にはかかりにくいのです。
だからと言って、油断していては扁桃炎以外の感染症になるリスクがあるので、血糖値を上手くコントロールすることが重要です。

どうやったら血糖値を改善できるのか。

血糖値を改善するための3本柱は、栄養と休養と運動です。
肥満している人は減量すれば血糖値も改善することが多いです。
そのためにも栄養と休養と運動が重要になります。
2型の糖尿病は生活習慣病なので、まずはご自身の生活習慣を見直しましょう。

食事は1日3食食べるのが基本中の基本です。
何をどれくらい食べるのが良いかは、一人一人に合わせて栄養士が栄養指導をすることが多いので、指導に従ってください。

病院やクリニックで栄養指導がなかった場合は、保健所などでも栄養士からアドバイスを受けることもできます。
お住いの自治体に問い合わせてみると良いでしょう。

1食をワンプレートに盛り付けた場合、野菜をお皿の左半分に盛り付けます。
残りの右半分の下3分の1に(全体の6分の1)主菜の肉料理や魚料理などを盛り付け、その上の右半分の3分の2に主食のご飯などを盛りつけるというのが目安になります。
お肉料理の横にレタスを2枚程盛り付けただけでは野菜は30gほどしかないので、全然足りていません。
野菜は1日350g以上摂ってください。
1食に120g程度食べるようにしましょう。
主菜は肉ばかりにならないように、魚や豆腐や厚揚げなどの大豆製品や大豆、卵などをバランスよく摂るようにしてください。

食べる順番も大切で、野菜から先の野菜ファーストを心がけることをお勧めします。
野菜でお腹をある程度満たして、ご飯や揚げ物などの食べ過ぎを予防しましょう。

睡眠も重要なので、0時前には寝るようにしたいものです。
昼休みも1時間以上取ってゆっくりと休養するのが理想的です。

運動は、毎日少しずつで良いので続けることが大切です。
週に1回だけフィットネスクラブで汗を流すよりは、毎日テレビを見ながらその場駆け足をしたり、駅まで10分ほどの距離でも早歩きで行くなど、毎日継続して運動する方が効果的です。

血糖値を上手にコントロールして糖尿病を改善し、扁桃炎を予防しましょう。